新潟県 燕市
 鍋トロ
 
保存場所 : 大河津資料館 (Map Code : 250129350*04 )
 大河津分水工事で活躍した人力運搬車(通称・鍋トロ)が洗堰改築工事にともなう河道掘削(平成12年)の際に2台掘り出されました。
 出土地点は大正11年(1922)の大河津分水通水後に締め切られた堤防下の標高10mの地点です。 当時、信濃川を締め切る工事に使われ、何らかの理由で埋められたものと考えられます。 発見当時は2台とも三角形の鍋の部分は潰れていましたが、それ以外は損傷も少なく往時の姿を保っていました。 とくに車軸にはベアリングではなく、油を染みこませた布が巻きつけてあり、スムーズに回転する状態でした。 2台の車軸を固定する金物には、「DECARVILLE」と「大河津工場製」という文字があり、フランスのドコービル社から輸入したものと、大河津工場で製造されたものであることがわかります。 大河津分水工事に実際に使われていた可能性が高く、当時の工事をしのばせる貴重な資料となっています。
 ここに展示しているのは、出土した鍋トロ(大川津工場製)を修復したものです。
                                                   (解説より)

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