富山県 砺波市
 電化工業 青海1
 
 保存場所 : チューリップ公園 (Map Code : 122505378*71 )
栃波市指定文化財  中越弁慶号(通称)
指定年月日 平成九年十一月四日
中越弁慶号(通称)はナミスミ・ウイルソン株式会社(イギリス)の明治29年(1896)製機関車である。 明治30年から大正9年まで、中越鉄道では甲一形三号として登録され客車・貨車の牽引に携わった。 大正九年から大正十三年までは国鉄、同年に電気化学工業青海工場へ譲渡され一号機関車として活躍した。 昭和四十年砺波市が譲り受けて保存し、現在に至る。
中越鉄道開業当時の車両で、その働きは栃波地方の近代化と産業の発展に大きく貢献した。 明治以降における栃波地方の交通発展史を知るうえでの貴重な近代化遺産である。 当時同型式の車両は三両購入されたが、現存しているのはこの車両のみで、明治期の機関車としてわが国に残されている数少ない貴重な機関車の一台である。
 中越弁慶号のひとりごと
明治二十九年に英国で生まれた。 わたしは明治三十年四月九日中越鉄道今の城端線高岡・福野間の開通式の日はじめて出町駅を通りました。 石川県にも新潟県にも汽車がなかった頃なので毎日たくさんの人が私を見物に来ました。
明治三十三年には伏木・城端間を走るようになりました。陸蒸気が走るようになってとても便利になった、文化も進んできたといってみんながよろこんでくれました。 これも当市出身の大矢四郎兵衛さんが一身をなげうって努力されたおかげです。 日本に残っている機関車のうちで四番目に古いわたしは青海のグンバイマークの電気化学を最後に七十年にわたる長い仕事をおえて、ふるさと「栃波市」にもどってきました。 うつりゆく世の姿をここでゆゅくりながめることにしましう。 (この機関車は電気化学工業KKの寄附によるものです) (解説より)
 
トップページに   場所リストに  車両リストに  更新記録に



inserted by FC2 system