埼玉県 鶴ヶ島市
 台湾糖業鉄道 363
 
保管場所 : 鶴ヶ島市役所  ( Map Code : 91 506 070*82)

 台湾の製糖会社「台湾製糖交司」の蒜頭糖廠(さんとうとうそしょう)という製糖工場で、砂糖の原料となるサトウキビを、畑から工場まで運搬作業に活躍していたのが蒸気機関車363号機です。
 生まれ(製造元)は、ヨーロッパはベルギーの「アングロ・フランコ・ベジル社」というメーカーで1948(昭和23)年に製造された軌間762mmで重量12.5トンのC型タンク式蒸気機関車で製造番号は2651です。
 1980年代に廃車となった後、千葉県の鉄道愛好家が購入し、自宅で保存されてきました。 今から10年前には僚機(りょうき)である蒸気機関車362号機が走る高原のミニ遊園地「野辺山SLランド」に譲られ、保管されてきましたが、同施設が2018(平成30)年8月に閉園となり、新天地をさがしていました。
 今回、新しい所有者として鉄道模型メーカーの株式会社積水金属に引取られ、歴史的に貴重な鉄道車両として保存が続けられることになりました。
  
 関東特殊製鋼 143
 
保管場所 : 鶴ヶ島市役所  ( Map Code : 91 506 070*82)

 神奈川県のJR東海道線辻堂駅西口前にかつてありました、関東特殊製鋼株式会社(通称:カントク)という工場内の軌間762mmというナローゲージの専用鉄道で活躍していたディーゼル機関車です。 製造は酒井工作所(現在は酒井重工業株式会社)で、1964(昭和39)年製の重量7トン、車番「社内車065号機」でした。 
 同工場にて廃車後、2001(平成13)年に野辺山SLランドに引取られ、明るい森林鉄道風の塗装となり新たな番号としてNo.143(DL3)となりました。 今まで、一般人には関係ない工場内の特殊鉄道で活躍していた機関車が、観光列車の先頭に就くとは、本人?(機関車)も予想していなかったと思います。 
 土日祝祭日の蒸気機関車運行とは別に、平日運行に使われていた同機は、他の車両たちと共に同園閉鎖に伴い、次の活躍場所をさがしていました。
 今回、新しい所有者として鉄道模型メーカーの株式会社積水金属に引取られ、再び活躍する場が与えられる予定です。

 
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