福島県 福島市

 C5746
 

保存場所 : 児童文化センター  ( Map Code : 76012866*71 )
 私は、急行列車専用の機関車で、蒸気の力で走ります。 名まえはC5746で昭和13年3月18日が、私の誕生日です。
 働いていたところは、東海道本線、北陸本線、関西本線、山陰本線です。 その走った距離は、やく303万kmで、ちょうど地球をやく76回まわったことになります。
 私は、34年間の長いつとめを終わって、昭和48年4月19日に福島市児童文化センターにおちつきました。
 みなさん、よごしたり、こわしたりしないで私を、いつまでもかわいがってください。 入って良いのは機関室だけです。(解説より)

 福島交通 1119
 
保存場所 : 瀬上小学校  ( Map Code : 76194158*56 )
  チンチン電車の説明
 大正十五年、それまで通行していた「軽便」という小型の蒸気機関車にかわって電車が走り始めました。 最初に福島〜長岡〜湯野間が電化され、ついで長岡〜保原間、保原〜掛田間、保原〜梁川間が次々と運行し、昭和二年には福島〜飯坂温泉間が開通しました。
 この電車は、昭和二十七年から運転されていたもので、全長約十メートル、定員五十二名、モーターは三十五馬力で、時速は三十〜四十キロメートル、電気は、専用の電線からパンタグラフにより取り入れていました。
  当時は、まだ自動車も少なく、チンチンと音を鳴らし、のどかに街道を走るこの路面電車を、通勤や通学などで毎日たくさんの人たちが利用していました。
  昭和四十六年、市民の足は路線バスやマイカーにうつりかわったことから、おしまれながらもその姿を消したのでした。       瀬上小学校創立百三十周年記念祭実行委員会

  本校移設の経緯
 この電車は、長いあいだ瀬上町を走り、多くの人々が親しんできた路面電車です。 廃線となった後も、このチンチン電車を懐かしむ小学生や町の人たちにこたえ、昭和四十七年瀬上小学校創立百周年にあたり福島交通株式会社よりいただいたものです。
 昭和五十四年に瀬上町町内会連合会、平成六年には瀬上町昭友会のみなさまにより、大規模な塗装、修繕が行われましたが、長い年月を経たことで車体の腐食が激しくなり、一時は存続が危ぶまれるほどとなりました。
 平成十三年、本校創立百三十周年を機に「福島市内に残る最後のチンチン電車を保存しよう」と教育委員会や福島交通株式会社、そして、創立記念祭実行委員会の皆様方のご協力で全面改修がなされたことにより、今日に至るまで当時の姿を留めることができました。
 本校のシンボルとして、また、福島市の大切な文化財として、いつまでも大切にし、みんなの学習に役立てるようにして下さい。
    平成十四年三月五日  瀬上小学校長

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