北海道 名寄市
 キマロキ編成
 
 保存場所 : 北国博物館 (Map Code : 272626764*65 )
 全国で名寄だけにしかないSL排雪列車「キマロキ編成」
北海道の開拓は鉄道の設置とともに進展しました。 名寄にも、開拓の鍬がおろされた明治33年(1900年)の3年後、明治36年に現在の宗谷本線が名寄まで開通しました。 昭和16年には名寄本線、深名線の分岐点として交通の要地となり、以来、名寄は鉄道とともに歩んだ街でもあります。
その時代の流れとともに、昭和50年12月で全国から国有鉄道のSLが姿を消しました。 ここに展示してあるSL排雪列車編成は、名寄市が北国の鉄路を守った雄姿を残すため、当時の国有鉄道より貸与されたものです。 「キマロキ」と愛称されたこの編成の列車は、全国でただ一編成のみ、かつて活躍した、旧名寄本線のレール上で展示保存されています。
キマロキは、「SLキマロキ編成排雪列車」といい、機関車・マックレー車・ロータリー車・機関車の順に連結された排雪列車の頭文字をとって名づけられました。 雪の多い北海道内陸部、東北、北陸地方では線路両側に高い雪の壁ができ、普通のラッセル式では除雪が困難なためにこの編成の出動となりました。 この列車には、機関区員や保線区員などが十数名分乗し、先頭の機関車が両側の雪をかき集めるマックレー車をけん引し、その雪をロータリー車が回転する羽根で遠くに飛ばし、それを後ろの機関車が後押しするという一連の作業で除雪に威力を発揮しました。
  名寄市・名寄市北国博物館
  名寄SL排雪列車(キマロキ)保存会

前から順に

SL59601号機(蒸気機関車)
製造 大正10年11月9日 川崎造船所
退任 昭和47年10月26日 約51年間運転

マックレー車 キ911号機(かき寄せ式雪かき車)
製造 昭和13年10月20日 国鉄苗穂工場
退任 昭和50年10月18日 約35年運行
雪の最大かき寄せ巾 7.750m

ロータリー車 キ604号機(回転式雪かき車)
製造 昭和14年11月20日 国鉄苗穂工場
退任 昭和50年10月18日 約35年運行
雪を飛ばす距離 横に30m位 上に20m位

SL D51398号機(蒸気機関車)
製造 昭和15年1月24日 日本車輌製作所
退任 昭和48年9月10日 約35年運行

車掌車 ヨ4456号車(緩急車)
形式 ヨ3500型
製造 昭和29年        川崎車輌
退任 昭和63年6月18日

編成全長 約75m

(解説より)
 59601
 
 D51398
 
 キ604
 
 キ911
 
 ヨ4456
 
 トップページに   場所リストに  車両リストに  更新記録に   撮影メモに  リンク集に





inserted by FC2 system