68660号
  
碑の背景
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串木野駅前にあるこの動輪碑は86660号の動輪、煙室扉、汽笛がまとめて飾られている。 煙室扉が据えられている台には碑文が書かれているがその内容は動輪碑の右側にある解説版に転記されている。 串木野駅は川内線(現在の鹿児島本線)の一部として1913年12月15日に串木野〜東市来間の開業により開設された。 この2か月前には東市来〜鹿児島間が開通しており、これにより串木野は鉄道により鹿児島とつながったことになる。 碑文を読むと川内線が鹿児島から串木野まで開業した60周年を祝っている様である。 なお、鹿児島本線は1909年に門司港〜鹿児島間で開業しているが、この経路は川内から人吉・吉松を経由するもので、1927年に湯浦〜水俣間が開通した事により、八代〜川内〜串木野〜鹿児島の経路が鹿児島本線となり、八代〜人吉〜吉松〜鹿児島は肥薩線となった。
写  真
基本情報


所 在 地 : いちき串木野市曙町11760
MapCode : 147 483 093*18
建 立 日 : 1973年12月14日
建 立 者 : 
種   別  : 動輪碑
撮 影 日 : 2022年11月17日

碑  文        8620形蒸気機関車 68660号
  8620形蒸気機関車は、大正3年日本で初めてつくられた旅客列車用加熱式蒸気機関車で愛称を八六(ハチロク)と呼ばれています。 この68660号は、大正12年につくられたもので、鹿児島本線開通後の大正から昭和にかけて急行列車などにも使用され昭和48年12月解体されるまで50年間働いたものです。
  串木野駅〜鹿児島駅間開通60周年を記念してその一部を残置保存し、学術的、文化的資料として後世に役立てようとするものであります。
               昭和48年12月14日

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