C11動輪碑
  
碑の背景
コメント
この碑を建立した「日本鉄道OB会」は旧国鉄・JR各社を退職したOBによる任意団体で、各旅客鉄道毎の組織になっている。 九州地区は門司・大分・熊本・鹿児島の四地方本部があり、その下に支部がある。 支部は概ね100名以上で書式されている様で、行橋には機関区が有り、昭和30年代には300名以上が勤務していた。 これらの方々が、九州鉄道OB会行橋支部のメンバーとなられたものと思われる。 この行橋機関区には当時、C50、9600、C11が配置されていたが、昭和40年代になると無煙化により、先ずC50が廃止された。 後藤寺線のディーゼル化によりC11が廃止され、1974年(昭和49年)には9600も廃止となり機関区は消滅した。 碑の一部として置かれているのはC11284の動輪であるが、C11284は松浦線で活躍していた機関車で、行橋機関区に所属していたものではなかった。
  
写  真
基本情報


所 在 地 : 行橋市西宮市2丁目1  行橋駅
MapCode : 96 836 082*13
建 立 日 : 2004年 8月26日
建 立 者 : 日本鉄道OB会行橋支部
種   別  : 動輪碑
撮 影 日 :  2011年11月 4日

碑  文         碑  文
 明治28年、この地に行橋駅が営業を開始して以来、機関区 車掌区、客貨車区、保線支区、通信支区等の業務機関が開設 されてここ行橋は京築地方の鉄道輸送の一大拠点として発展 の一途を辿り、大いに況を呈してきた。 
 ここに展示している動輪はC11型蒸気機関車の第一動輪 第2動輪の2軸である。 かって、昭和8年頃から昭和47年に かけ一般に「Cのチョン、チョン」の愛称で呼ばれ、小型なが ら力量感あふれるスタイルで、スピード感とプロポーション を持ち合わせており、約40年に亘り九州のどこの線区でも その勇姿を見ることができた。
 行橋機関区にも数多く配属され、日豊線や田川線で活躍 したが、電化・ディーゼル化の進展とともに昭和47年3月に 九州から姿を消した。 このたび、日本鉄道OB会行橋支部 創立50周年記念事業の一環として、思い出のこの地に動輪を 展示し後世に残すことにしたものです。
   平成16年8月26日  日本鉄OB会 行橋支部

 戻る

inserted by FC2 system