殉職碑
  
碑の背景
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日田彦山線の釈迦岳トンネルは1937年に鉄道省の直轄工事として着工したが、岩屋口から1771mの地点で湧水を伴う大断層に遭遇した。 この断層は突破したものの戦争の激化により1941年に工事が中止された。 終戦後の1952年に工事が再開されたが、工事中断前に施行されていた導抗部分で地盤が緩み、1953年3月19日に落盤事故が発生した。 この事故により29名が犠牲となった。 碑の裏側には殉職された方29名の氏名と年齢が刻まれている。
このトンネルは1955年2月10日に貫通した。 トンネルが完成した時点で、鉄道トンネルでは九州では最長、全国でも7位のものであった。 このトンネル内からの湧水は2008年に環境省により平成の名水百選に選ばれている。
  
写  真
基本情報


所 在 地 : 朝倉郡東峰村宝珠山
MapCode : 383 031 272*35
建 立 日 : 1955年 8月
建 立 者 : 国鉄下関工事事務所
       株式会社 奥村組
種   別  : 慰霊碑
撮 影 日 : 2011年11月 4日


碑  文 洵■■■釈迦岳 隧道工事中職に 殉じて散華の士 二十九■哀惜誰が勝■■ 工事の竣成に當り顧 みて追憶■■なり ■■此処に碑を建て ■■その遺績を讃へ 瞑福を祈る
  (殉職者の氏名・年齢は略)

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