高知県鉄道発祥の地
  
碑の背景
コメント
 高知県内の鉄道は土讃線等、国(鉄道省、国鉄等)によって建設された路線と土佐電気鉄道の様に私企業によって建設された路線がある。 
 写真の動輪の上部に「土讃線発祥の地記念」と書かれた看板があり、そこには高知県鉄道史として開通した日の古いものから順に書かれている。 これによると、大正13年(1924年)の須崎〜日下間開通が最初である。 これに対して、高知県の私鉄である土佐電気鉄道は1904年(明治37年)5月に潮江線として梅ノ辻〜桟橋車庫前を開通させており、こちらの方が高知県内で最初に鉄道を開通させている。 
 この為、国によって建設された路線において須崎が発祥の地であると言える。 高知県鉄道史の延長記録では、この碑がある須崎駅から高知に向けて建設が始まっている事が分る。  室戸岬と足摺岬に挟まれた土佐湾の中には須崎湾と浦戸湾がある。 何故、高知市にある浦戸湾を利用せず、40km以上東にある須崎湾を鉄道建設資材の陸揚げ地に選定したか不明であるが、土佐電気鉄道が建設を開始した際の資材陸揚げ地(多分浦戸湾の桟橋付近と推定)が影響したものと思われる。
 
写  真
基本情報


所 在 地 : 須崎市原町   須崎駅
MapCode : 181 185 614*36
建 立 日 : −−−
建 立 者 : −−−
種   別  : 発祥碑
撮 影 日 : 2015年 3月17日


碑  文
(最上段)
        土讃線発祥の地記念
大正13年3月30日、高知県で一番早く須崎〜日下間(25Km)に鉄道が開通しました。
この鉄道建設に必要な資材は、須崎港から陸揚げされ機関車も船で運ばれてきました。
土讃線は、ここ須崎が発祥の地で、須崎を起点に東へのび戦後に窪川、中村へと延びました。 発祥の地としての歴史を永久に記念するため、蒸気機関車D51(デゴイチ)の動輪をここに保存します。
  −−−−−−−− 高知県鉄道史−−−−−−−
  大正13年 3月30日 須崎〜日下間開通
  大正13年11月15日 日下〜高知間開通
  大正14年12月 5日 高知〜土佐山田間開通
  昭和 5年 6月21日 土佐山田〜角茂谷間開通 
  昭和 7年12月20日 角茂谷〜大杉間開通
  昭和 9年10月28日 大杉〜豊永間開業 
  昭和10年11月28日 豊永〜三縄間開業 
  昭和14年11月15日 須崎〜土佐久礼間開通
  昭和22年10月20日 土佐久礼〜杉野間開通
  昭和26年11月12日 影野〜窪川間開通 
  昭和28年 3月26日 江川崎〜吉野生間開通 
  昭和38年12月18日 窪川〜土佐佐賀間開通 
  昭和45年10月 1日 土佐佐賀〜中村間開通 
  昭和49年 3月 1日 若井〜江川崎間開通 
      (実際の分岐点は川奥信号所)  
  平成 4年 3月26日 海部〜甲浦間開通 
  平成 9年10月 1日 中村〜宿毛間開通 
  平成14年 7月 1日 後免〜奈半利間開通 
  
(車軸の上)           高知線の歌
         中山登喜男 作詞  岡村 浩   補筆
  飛魚おどる黒潮を    わたりて来つる錦浦湾
  須崎駅より高知線    栄ゆる港あとしして
       昭和七年七月 制定  昭和五十八年 五月建立
  
(車軸の下)           高知県国鉄発祥の地
 高知線は大正十三年三月三十日  須崎 日下駅間が開業した

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