桑名の驛
  
碑の背景
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桑名駅は1894年7月、関西鉄道が四日市−桑名仮停車場間を開業した際に開駅した。 1895年5月に桑名仮停車場−桑名間が延長され桑名仮停車場は廃止となった。 この為、現在の場所での桑名駅の開業は1895年5月となる。 
中原中也は1907年に山口県に生まれの歌人で1937年10月に30歳で亡くなっている。 桑名の驛は中也が28歳の時に故郷の山口から帰京する際に、東海道線が不通となり、関西線の臨時列車を利用して桑名駅を通った時に作られた。

写  真
基本情報


所 在 地 : 桑名市東方100
        桑名駅下りホーム
MapCode : 493720757*02
建 立 日 : 1994年 7月 5日
建 立 者 : −−−
種   別  : 周年碑
撮 影 日 : 2007年 3月 6日


金属板部分の
碑  文
  桑名の驛              中原中也
  桑名の夜は暗かった            蛙がコロコロ鳴いてゐた 
  夜更の驛には驛長が           綺麗な砂利を敷き詰めた 
  プラットホームに只獨り          ランプを持つて立つてゐた

  桑名の夜は暗かった            蛙がコロコロ鳴いてゐた 
  焼蛤貝の桑名とは            此處のことかと思つたから
  驛長さんに訊ねたら           さうだと云つて笑つてた

  桑名の夜は暗かった            蛙がコロコロ鳴いてゐた 
  大雨の、霽つたばかりのその夜は     風もなければ暗かつた

       1935.8.12
  「この夜、上京の途なりしが、京都大阪間の不通のため、臨時関西線を運転す」
  桑名駅開業100周年記念
  1994年7月5日


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