武豊停車場跡地
  
碑の背景
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官設鉄道は関東では汐留−桜木町間が1972年に、神戸−大阪間が1974年に開通し、その後、関東と関西を鉄道で結ぶべく1976年には大阪方から東への工事が始まった。 1986年には中間の武豊港を輸入資材の陸揚げ地と定め、武豊港で陸揚げされた資材を用いて、武豊から大府経由熱田までの線路が開通した。 武豊停車場はこの時に設けられた駅で、中京地区では最初に設けられた駅と言える。

写  真
基本情報


所 在 地 : 武豊町大字里中
MapCode : 17036066*78
建 立 日 : 1986年 3月 1日
建 立 者 : 武豊町
種   別  : 跡地碑
撮 影 日 : 2007年 3月 7日


碑  文  この地は、明治19年3月、県下で最初に開通した武豊線の起点武豊停車場跡地である。
 わが国初の鉄道が明治5年、新橋・横浜間で開業、同7年には神戸・大阪間が開業した。
 その後、関東・関西間の幹線鉄道建設計画が具体化し、そのルートには多少の曲折はあったが、中部地方における鉄道建設資材の輸入基地として武豊港が選ばれた。
 この地先には、長さ80間(約145メートル)、幅3間(約5.5メートル)の木製桟橋が造られ、ここから熱田までの鉄道線路の敷設となった。
 明治18年7月に着工され、翌19年3月1日に33.2キロメートルが開通した。 武豊線は当初資材運搬専用線であったが、開通直前に旅客営業も許可されて開業をした。
 開業の翌20年2月には、明治天皇、皇后両陛下が、わが国初の陸海軍大演習を御統監のため京都からこの武豊線にて行幸され、武豊線の歴史の一ページを飾っている。
 明治25年、字金下に現武豊駅が設置されたため武豊停車場は営業を中止したが、貨物運輸営業を開始した。 以後、戦争、敗戦、復興と激動の中で迎えたモータリゼーションの波に押され昭和40年ついに廃止となった。
 本年武豊線開通百周年を迎え、町の発展に大きく寄与した武豊線を偲び、ここに記念碑を建立した。


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