中遠鉄道新岡崎駅跡
  
碑の背景
コメント
中遠鉄道は袋井から新三保間で営業をしていた軽便鉄道で、大正元年(1912年)に会社を設立し、大正2年(1913年)4月に袋井新〜新横須賀間10.1kmの工事を開始した。 この工事は8カ月で竣工し、大正3年(1914年)1月より営業を開始した。 この時に設けられた駅は新袋井・柳原・諸井・柴・浅名・新岡崎・新三輪・七軒町・新横須賀の各駅である。 中遠鉄道はこの後、1925年には新横須賀〜南大坂間、1927年には当初計画の新三保まで開業させている。 
1943年法律に基づき静岡県下の交通機関5社と合併し、静岡鉄道中遠線となった。  1948年には新三保と静岡鉄道藤相線地頭方間が結ばれ、藤枝−袋井間64.6kmの日本で最も長い軽便鉄道駿遠線が完成した。
この状態も長続きせず、モータリゼーションの波により中遠鉄道区間の新袋井−新三保間は1967年8月に廃止され、新岡崎駅もその役目を終えた。

写  真
基本情報


所 在 地 : 袋井市笠原
MapCode : 169099582*58
建 立 日 : 2007年11月 3日
建 立 者 : 袋井市・笠原自治連合会
       笠原歴史研究会
種   別  : 跡地碑
撮 影 日 : 2009年 9月13日


碑  文 笠原村初代村長芝田庫太郎氏は中遠地域発展の為明治末年より近郷有志と議を重ね中遠鉄道株式会社を設立袋井横須賀間に軌道を敷設大正三年一月軽便SLを開通住民均しく驚嘆歓喜す 後年三俣迄戦時中更に延長昭和十八年五社合併静岡鉄道(株)となり昭和廿三年藤相鉄道と連結して静岡鉄道駿遠線と改称 駿州藤枝と遠州袋井を結ぶ六四・六粁の延長距離日本一の軽便鉄道となる 通勤通学 産業の興隆 生活の足 出征兵士の送迎 戦後食糧難時代の物資輸送等繁栄を極め地域発展への貢献は甚大であった 其後昭和三十年代後半より押寄せた自動車社会化の波には勝てず昭和四十二年八月多くの感懐を残し沿線住民愛惜の念深き中遂に廃線に至る その営業期間五三年は軽便鉄道としては亦日本一である この通学路は当時の軌道敷跡である この偉大なる史蹟を後世に遺すべく廃線四十周年に方り茲に碑を建つ
   平成十九年十一月三日    袋井市  笠原自治連合会   笠原歴史研究会

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