水道記念碑
  
碑の背景
コメント
東海道本線は当初、箱根を避けて国府津から御殿場経由で沼津に向かったが、この区間は急な勾配が連続する難区間で、東海道本線の隘路となっていた。 これを解消するために熱海からトンネルで函南に向かう線が計画され、1918年に起工された。 この丹那トンネルの工事では、大量の湧水事故が発生し、湧水対策として多数の水抜きトンネルを掘り、丹那盆地の水を抜いてしまう方法がとられた。 これにより、丹那盆地周辺では水が多く、農作物が良く育成していた田畑が水不足となり、飲料水にも事欠くようになった。 この碑は鉄道省からの見舞金で水道工事を行った記念として建立されたものである。 この水難に対しては丹那盆地に「渇水救済記念碑」が建立されている。

写  真
基本情報
  

所 在 地 : 三島市大場883  赤王神社
MapCode : 50053622*62
建 立 日 : 1935年 5月
建 立 者 : 赤王区
種   別  : 災害碑
撮 影 日 : 2008年12月19日


碑  文 丹那隧道掘鑿ノ影響ニ據リ飲料水涸渇減水シ死活ニ瀕セリ
依ッテ區民協議シ鐵道省ニ陳情懇願ヲ重ネ  至誠漸ク酬ヒラレ見舞金参千四百圓ヲ交附セラル
茲ニ於テ 昭和九年五月工ヲ起シ同年九月竣工ス
昭和拾年五月 建立

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