軽井沢駅構内煉瓦サイロの碑
   
碑の背景
コメント
碓氷峠は66.7‰(パーミリ)の勾配を持つ線区で1888年に開通した。 この区間には26のトンネルと18の橋梁が造られたが、そこには多数のレンガブロックが使用された。 煉瓦サイロの碑は碓氷峠の鉄道が開通した際に造られたレンガによる建造物の一部を残したものである。

写  真
基本情報


所 在 地 : 軽井沢町軽井沢東2
         軽井沢駅
MapCode : 292616735*64
建 立 日 : 1995年 6月
建 立 者 : 東日本旅客鉄道株式会社
種   別  : 遺構碑
撮 影 日 :


碑  文  信越本線、横川−軽井沢間の碓氷峠は、国鉄線(現JR線)の内でも線路勾配が最も急であるため(最急勾配66.7‰)、我が国でも唯一のアブト式鉄道として開業しました。
 そのアブト式も技術の進歩と共に強力電気機関車による粘着運転(動輪のみによる運転)が可能となり昭和38年9月に70余年の使命を達成し、その後廃止となりました。
 この碓氷峠にアブト式を活用した鉄道を敷設するに際し、トンネル・橋梁・付属建物に相当量の煉瓦(例:めがね橋構築に200万個)を使用しました。 この大量の煉瓦は既設の煉瓦工場では需要に用いきれず、軽井沢・塩沢に煉瓦工場を新設して賄いました。
 この建物(JR財産標鉄倉庫二号)もその煉瓦を使用して作られた建築物の一部(厚さ50cm・高さ3m50cm・直径5mの円筒形)であり、アブト式蒸気機関車に使用する水を上部の水桶に蓄え、給水していました。
 大正11年アブト式蒸気機関車が廃止されてからは、脚台部分に屋根を葺き、倉庫として使用されていました。
 ここに、明治からの当時を偲ばせる鉄道遺構を後生に末永く伝えるべく、煉瓦サイロの一部をモニュメントとして保存します。
                 平成7年6月
             東日本旅客鉄道株式会社


 戻る

inserted by FC2 system