わが国初期の鉄道用桁 (松川鉄橋) |
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碑の背景 コメント |
1922年に屋代−須坂間を開業させた河東鉄道は翌年、信州中野迄、延長させた。 この区間の須坂市と小布施町の境界を流れる川は松川と言う一級河川で横手山(長野県高山村・群馬県中之条町の県境にある火山)に源を持っている。 この川に架けられた松川鉄橋は碑文の構造規模にもあるように、ポニーワーレントラスとなっている。 ワーレントラスは上下の桁の間に三角形が連続するように斜材の向きを交互に変えているもので、橋の中央部のハの字の部分が圧縮力を分担、逆ハの字部分が引張力を分担している。 ポニーワーレントラスは左右の上桁が梁でつながっていない(線路上からこの橋の断面を見ると凹の形になる)タイプのワーレントラスである。 |
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写 真 基本情報 |
所 在 地 : 上高井郡小布施町 小布施1497−2 小布施駅構内 MapCode : 54 413 541*16 建 立 日 : −−− 建 立 者 : 長野電鉄 種 別 : 周年碑 撮 影 日 : 2013年 7月12日 |
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碑 文 | 松川鉄橋 製作年代 明治十八年〜二十三年(1885〜1890) 建設年代 大正十一年(1922)鉄道省より払下げ後再建 設計・製作 英国 構造規模 錬鉄製ピン結合ポニーワーレントラス 橋長 一〇〇フィート(約30.5メートル) 主構中心距離 一七フィート二インチ(約5.2メートル) 桁高 九フィート(約二.七メートル) 重量 約五十四トン 所在地 須坂市・小布施町間の松川(信濃川支流) この鉄橋は、英国において設計・製作され、鉄道敷設の初期時代、東海道・信越・東北などの各鉄道線に多数架設されたものである。 見てのとおりその姿は、明治の良き時代を今に伝えるとともに、我国の鉄道創業時代を代表する記念碑となっている。 本鉄橋は旧国鉄で約二十年間使用され、その後、河東鉄道(長野電鉄の前身)が鉄道省から譲り受け、大正十一年(1922)に松川橋梁として架設したものである。 以来約七十年間、文字どおり列車の運行を支えてきたが、平成二年(1990)一月、新しい桁と交換され、引退となった。 この典型的な英国式トラス桁は、現在残り少なくなっており、橋梁発達史の上では大変貴重なものである。 また当社にとっても、創業時代の記念すべき構造物であるので創立七十周年を記念し、ここに永久保存し展示することに。した |
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