七尾線電化記念
碑の背景
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 1897年七尾港が貿易港としての指定を受けたが、この指定を継続するには一定量の輸出継続が必要であった。 この為、金沢方面からの貨物を七尾港に集めることを目的として地元の船主などが資本を出し合って七尾鉄道を設立し、1898年4月に津幡仮から七尾港まで開業させた。 1900年には津幡まで延長し官設鉄道とも接続した。 1907年に国有化され1909年に七尾線となった。 1925年には七尾−和倉間、1928年和倉−能登中島間、1932年能登中島−穴水間と延長され、1935年には穴水−輪島間が開業して全線開通した。 1980年代末になると七尾線電化が要望され、地元自治体とJR西日本の協議の結果、和倉温泉まで電化を行い、非電化となる和倉温泉以遠は第三セクターとして能登線(穴水−蛸島間61km)の経営にあたっていたのと鉄道に委ねる事となった。 
JR西日本は電化にあたって、北陸本線と同じ様に交流20kVとすると跨線橋やトンネル等で架線との絶縁距離が不足し、大規模な改修工事が必要となる事から直流1500Vを採用する事となった。 津幡ー和倉温泉間の直流による電化工事は1991年8月に完成し、9月より電車が走る事となったが、七尾線の列車は全て北陸本線(交流電化)金沢まで乗り入れている事から交直両用電車が使用された。 この交直両用電車が七尾線に乗り入れるための交直セクションは津幡−中津幡間に設置されている。 またこの電化と時を同じくして、和倉温泉−輪島間はのと鉄道へと経営主体が変更となった。 
    
写  真
基本情報


所 在 地 : 七尾市石崎町
         和倉温泉駅ホーム
MapCode : 135861552*17
建 立 日 : 1991年 9月 1日
建 立 者 : 西日本旅客鉄道株式会社
種   別  : 達成碑
撮 影 日 : 2009年 8月23日
碑  文  平成2年1月31日 鉄道施設変更運輸大臣認可
     3月24日 起工(和倉温泉駅にて)
     5月24日 電化第1号柱建植(能瀬駅にて)
 平成3年6月 7日 変電設備通商産業省検査合格
       6月20日 鉄道設備運輸省検査合格
     9月 1日 電 化 開 業
   設計 施工 管理
   西日本旅客鉄道株式会社 建設工事部
                 金 沢 支 社


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