旧井波駅舎
碑の背景
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 井波駅は1915年7月21日に砺波鉄道(後に加越鉄道と社名変更)が福野〜青島町間を開業させた際に開設された。 駅が開設された約20年後の1934年が真宗大谷派井波別院瑞泉寺における後小松天皇五百回御正忌法要を記念して建てられた。 砺波鉄道は1919年に加越鉄道と社名を変更し、1943年には富山県交通大統合により富山地方鉄道加越線となった。 1950年には富山地方鉄道の経営分離により加越能鉄道加越線となった。 1972年9月に加越線の廃止に伴い廃駅となった。 1996年には駅舎が登録有形文化財に指定されたことにより、この碑が建立された。 現在、この駅舎は物産展示館、バス停の待合室として利用されている。 
  
写  真
基本情報

所 在 地 : 南砺市北川88?11
MapCode : 250 074 392*50
建 立 日 : 1998年 9月 8日
建 立 者 : −−−
種   別  : その他の碑
撮 影 日 : 2009年 8月23日


   文化庁登録有形文化財
           旧井波駅舎(井波物産展示館)
                            平成8年12月20日登録
 この建物は、昭和9年(1934)に井波の宮大工松井角平恒茂が、仏閣風に設計・施工した加越線の旧駅舎である。
 瑞泉寺の後小松天皇五百回御正忌法要を記念して建設された。 建物は飛騨から運ばれた総ヒノキ造りで、間口九間半(十七・一m)、奥行三間半(六・三m)である。 正面と背面に千鳥破風の小屋根を重ねた入母屋造りで、高欄をめぐらせた宝形造りの楼閣をのせている。
 楼閣には気に炉に輝く宝珠が銅板の露盤にのっており、軒裏の化粧垂木先と玄関廻りの肘木木口や木鼻は、胡粉で彩色されている。 千鳥破風の拝みに懸魚が下がり、楼閣隅木には風鐸があるなど、特色ある建造物となっている。
 待合室は高い空間のある折上格天井で、長押の欄間には看板を兼ねた彫刻欄間が入り、彫刻の町 井波らしい表現となっている。
 昭和四十七年に鉄道は廃線となり、駅舎は昭和五十二年に東側へ改修移転され町の物産展示館となった。
 平成八年十月の文化財保護法改正により、新たに設けられた登録有形文化財制度の第一回目に登録された。
   平成九年十二月
        文化庁  富山県教育委員会  南砺市教育委員会

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