筒石駅跡地
  
碑の背景
コメント
 1912年12月16日、信越線の支線として名立〜糸魚川間が開業した。 この時に設けられた駅は筒石・能生・梶屋敷・糸魚川であった。 翌年の4月1日に糸魚川〜青海間が開業し、米原〜直江津間が全通したことにより、糸魚川〜直江津間は信越線支線から北陸線へと線名が変更となった。
 糸魚川〜直江津間は開業後、旧筒石駅付近を中心として20回以上もの運行停止を伴う路盤流出・埋没が発生していた。 この辺りはフォッサマグマの西縁部にあり、山塊が海側に張り出しており、山側の斜面を削って路盤を設置したことから、地すべりの発生しやすい地域となっていた。 1963年3月には大規模な地すべりが発生し、これに乗り上げた蒸気機関車と客車1両が海の方に170mも流される事故も発生した。 この地すべりでは基礎路盤の補強工事から見直されたことにより当該区間は20日間も不通となった。
 当時は北陸本線が複線電化がすすめられていた。 この区間の複線化については今後も地すべり被害が予想されており、地形的には狭隘な場所を通っており複線化用地の確保が困難等からこの区間については、線路を山側に移すとともに、トンネルにより一直線で抜ける経路となった。 筒石駅のあった能生〜名立間は頚城トンネル(11,353m)とし、筒井駅は頚城トンネルの中に設けられることになり、1966年3月に着工し1969年9月にトンネルは完成した。 1969年9月29日に浦本〜有間川間が新線に切り替えられ複線化された。 これと同時に筒石駅はトンネル内の駅となった。

写  真
基本情報


所 在 地 : 糸魚川市藤崎
MapCode : 707125651*06
建 立 日 : 1990年3月31日
建 立 者 : 能生地区鉄道OB有志
種   別  : 跡地碑
撮 影 日 : 2016年 9月10日



碑  文 表面
  日本国有鉄道  北陸本線旧筒石駅跡地  記念之碑

裏面
略記
大正元年十二月十六日  北陸本線開通営業開始
昭和四十四年十月一日  北陸本線複線電化に伴い廃止
右旧筒井駅跡地を永遠に記念し
平成二年三月三十一日 之碑建立
能生地区鉄道OB有志

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