鉄道発祥の地記念碑 |
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碑の背景 コメント |
日本の鉄道は1872年6月12日(西洋歴 旧暦では5月7日)に仮営業で開業した官設鉄道の品川−桜木町間が始まりである。 開業初日の6月12日には碑文にある2往復の運転であったが、翌日からは6往復となった。 また、旧暦の6月5日には中間駅として川崎駅と神奈川駅(後に廃止)が設けられた。 1872年10月14日(旧暦では9月12日)に明治天皇をお迎えし、新橋駅(現在の汐留)〜横浜駅(現在の桜木町駅)間開業の式典が行われた。 桜木町駅と共に日本最古の駅である品川駅には品川駅開業記念碑が設けられている。 |
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写 真 基本情報 |
所 在 地 : 横浜市西区桜木町 桜木町駅 MapCode : 8706516*60 建 立 日 : 1967年10月16日 建 立 者 : 横浜市・横浜国際観光協会 種 別 : 跡地碑 撮 影 日 : 2003年 5月10日 |
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碑文1 | 鉄道創業の地 我が国の鉄道は、明治5年(1872年)旧暦5月7日、この場所にあった横浜ステイションと品川ステイションの間で開通し、その営業を開始しました。 わたくしどもは、当時の人の気概と努力をたたえ、このことを後世に伝えるとともに、この伝統が受け継がれて、さらにあすの飛躍をもたらすことを希望するものであります。 昭和42年10月14日 財団法人 横浜市観光協会 鉄道発祥記念碑建設特別委員会 |
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碑文2 創業時の時刻・運賃表及び乗車に当たっての注意書き |
鉄道列車出発時刻及び運賃表
但発車並に着車共必ず此表示の時刻を違はさるやうには請合かねたけれとも可成丈遅滞なきよう取行ふべし 手形は其日限り乗車一度の用たるべし 小児四歳までは無賃其餘十二歳まては半賃金の事 旅客は總て鐡道規則に隋ひ旅行すべし 手形檢査の節は手形を出し改を受又手形収集の節は之を渡すべし旅客自ら携ふ小包みドウランの類は無賃なれとも若し損失あらは自ら負うべし其餘の手廻り荷物は目方三十斤迄は二十五銭三十斤以上六十斤迄は五十銭を拂ひ荷物掛へ引渡請取證書を求め置くべし尤一人に付目方六十斤を限とす 手廻荷物は總て姓名か又は目印を記すべし 旅客中乗車を得ると得さるは車内場所の有無によるべし 犬一疋に付片道賃銭二十五銭を拂ふべし併し旅客車に載するを許さす犬箱或は車長の車にて運送すべし尤首輪首綱口綱を備へて相渡すべし 発車時刻を惰らさるため時限の五分前にステイションの戸を局さすべし 吸煙車の外は煙草を許るさす 旅客車上中下三等の内乗らむと欲する所の賃金を過金取引なきやうに用意致し来るべし 明治五年 鐡道寮 |
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碑文2 文意 |
来る5月7日よりここに表示した時刻に横浜駅・品川駅より列車は出発する。 乗車しようと思う者は遅くとも、ここに書かれた時刻よりも15分前には駅に来て乗車券の購入其の他の手続きを行うこと 但し、発車並びに到着はここに表示の時刻通りにすることは保証しかねるが、出来るだけ遅れが無いようにする。 乗車券は購入当日、1回の乗車だけ有効である 子供は4歳までは無料、そこから12歳までは半額である 乗客は皆、鉄道規則に従って乗車のこと 検札の際には乗車券を出し、検札を受け、改札ではこれを渡すこと。 旅客自らが携行する小包やドウラン類は無賃だがもし、損失が有っても保証はしない。 それ以外の手荷物は30斤(約18Kg)迄は25銭、30斤以上60斤(約36Kg)迄は50銭を払い、荷物係りに引渡し、請取証書(手荷物引換券)を求めておくこと。 但し一人当たり60斤(約18Kg)を限度とする。 手荷物には全て、姓名か目印を記入しておくこと 旅客が乗車できるか否かは車内の空席の有無による 犬1匹に付片道の運賃は25銭を払うこと、 しかし客車に載せることは許さない。 犬箱または車掌の車両で運送する。 首輪・首綱・口綱をつけて預けること 発車時刻を遅らせないために出発時刻の5分前に駅の戸を閉ざす 喫煙車の外は煙草を許さない 上中下ある客車のうち乗車しようと思う等級の運賃を過不足無く用意して来ること 明治5年 鉄道寮 |
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解説文 | 日本で初の鉄道を作るために明治3年(1870年)に鉄道資材を英国から購入し横浜港で陸上げされ建設が始まった。 この地は2年後の同5年5月7日、横浜、品川間に最初の鉄道が開業した時の初代横浜駅の跡地である。 この鉄道発祥の地を象徴して昭和42年10月16日に記念碑が右図(15m後方)の原標の位置に建立されたが、昭和63年12月にこの広場を整備するに当たって、現在の位置に移設された。 平成 元年1月 横 浜 市 横浜国際観光協会 |
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