外房線複線記念
碑の背景
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房総半島をめぐる鉄道は安房鴨川を堺に、東京湾側が内房線、太平洋側が外房線と呼ばれている。 外房線は1896年に蘇我〜大網間が開通し、翌年以降、逐次延長をしていった。 1913年には勝浦まで延長され、1929年4月には安房鴨川まで開通した。 外房線の複線化は1960年7月に完成した本千葉〜蘇我間が最初であり、以降、逐次複線区間が延長された。 1986年10月の新茂原〜八積間の複線化により千葉から上総一ノ宮迄の複線化は完了した。 上総一ノ宮以遠に関しては1995年に御宿〜勝浦間、1996年に東浪見〜長者町間の複線化が終わった。 これにより、外房線内で単線として残された区間は上総一ノ宮〜東浪見、長者町〜御宿、勝浦〜安房鴨川の40km弱となった。 

写  真
 
基本情報

 所  在  地 : 勝浦市墨名281
            勝浦駅前 
 マップコード : 287217866*70
 建  立  日 : 1997年 4月 1日
 建  立  者 : 日本鉄道OB会
                  勝浦支部
 種      別 : 達成碑
 撮  影  日 : 2012年 1月25日

碑 文    上総一ノ宮・勝浦間部分複線完成の記
 外房線の複線化は、昭和四十七年五月に土気・永田完成したのをかわきりに昭和六十一年十月に蘇我・上総一ノ宮間の全てが完成した。 しかし上総一ノ宮・勝浦間の工事は、昭和五十二年四月に着手されながら昭和五十九年三月諸般の事情から凍結された。
 勝浦市及び夷隅郡各町並びに千葉県の根強い複線化運動に対して東日本旅客鉄道株式会社は、東浪見、長者町間及び御宿・勝浦間を複線とする部分複線化案を提示した。 この案は、事業費の一部地元負担を条件としたため関係者は協議を重ね、東日本旅客鉄道株式会社に対し、千葉県が六十七億三千六百十八万円、地元市町が十三億七百二万円それぞれ無利子で貸し付けるほか沿線開発企業から二十億千八十万円の寄付を求めて事業費百億五千四百万円を調達することにして提示案を受け入れた。 複線化事業に対する民間企業等の資金導入は全国初の事例である。
 沿線開発企業等の理解と協力があり、また複線化事業に対する関係自治体からの財政支出について自治省承認が得られたことから、東日本旅客鉄道株式会社は平成五年七月工事を再開、平成八年十一月までに勝浦までの複線化が完成した。
 この複線化には、二十有余年の歳月と日本国有鉄道時代の投資額を含め約百九十億円の巨費が投じられたが、沿線地域住民の利便性向上、観光はじめ地域産業の振興、更には地域社会の活性化に大きく寄与するものである。
 ここにその経緯を述べて記念とする。
    平成九年三月
             勝浦市長  山口吉暉

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