野岩鉄道  
會津鬼怒川線開通記念

碑の背景
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1922年に日光線今市と田島を結ぶ鉄道として敷設予定線となり、1966年5月に鉄道建設公団の手で工事が始まった。 建設は細々と進められていたが、1980年に制定された国鉄再建法により建設工事が凍結された。 工事凍結をうけて、1981年に第三セクターの鉄道会社として野岩鉄道株式会社が設立され、1982年に工事が再開された。 当初は非電化での建設であったが、1984年に電化に関わる工事方法の変更が行われ、1986年10月9日に野岩鉄道會津鬼怒川線として東武鉄道新藤原駅〜会津線会津高原駅(現在は会津高原尾瀬口駅と改名)間30.7kmで開業した。 国鉄会津高原駅は野岩鉄道開業に合わせて会津滝ノ原駅から改名されたものである。 野岩鉄道の開業と共に東武鉄道との直通運転が開始され、浅草から会津高原(旧会津滝ノ原)まで乗り換えなしで行けることになった。 
野岩鉄道は路線が敷設された栃木県(21520株)、福島県(26300株)に加え、列車を乗り入れている東武鉄道(20500株)が主要株主として名前を連ねている。 終点の会津高原尾瀬口駅以外の駅は栃木県内にあるが保有株数からは福島県の方が上にあり福島側の首都圏への路線に対する期待がうかがわれる。

写  真
基本情報


所 在 地 : 日光市西川478−1
MapCode : 716 053 150*23
建 立 日 : 1986年10月 9日
建 立 者 : 栗山村
種   別  : 開通・開駅碑
撮 影 日 : 2014年 6月24日


碑  文    野岩鉄道会津鬼怒川線は、明治二十四年建設運動を進め 
  られて以来、実に九十五年の歳月を経て父祖三代の懇願が 
  実現し、昭和六十一年十月九日待望の開通となりました。  
  この鉄道は、沿線住民の生活路線として、また 会津地方 
  と首都圏を結ぶ観光路線としても大いに寄与することが期 
  待されております。 当村もこの鉄道の開通を契機として恵  
  まれた自然景観と豊富な温泉資源等を有効に活用して観光 
  開発と併せて、地場産業を積極的に推進し、観光立村とし  
  ての振興発展に努める。 当村唯一の駅である湯西川温泉駅
  の駅前広場に会津鬼怒川線の開通を記念して建立する。
    昭和六十三年十月九日建立
  

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