秋田第一号鉄道飛砂防止林
碑の背景
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羽越線は日本海沿いに走っているが、海沿いの区間では日本海からの強い季節風で飛ばされた海岸の砂により線路が埋められる被害に悩まされていた。 風で運ばれる砂の量は1時間で10cmも積もることも珍しくなく、線路埋没以外にも、蒸気機関車の可動部に付着して軸焼けなども発生した。 季節風による砂の飛散を防止する目的で1921年に沿線の用地を買収して松の植林を行った。 植林では松の枯死・根切虫による被害等にあったが、10年ぐらいすると松が成長し、それと共に飛砂による被害も無くなった。 この碑がある秋田第1号飛砂防止林は1962年10月に第19号鉄道記念物に選定されている。


写  真
基本情報


所 在 地 : 秋田市下浜桂根字浜添
           桂根駅
MapCode : 494818401*65
建 立 日 : 1963年10月14日
建 立 者 : 日本国有鉄道
種   別  : 発祥碑
撮 影 日 : 2008年10月17日


碑  文   鉄道記念物   秋田第1号鉄道飛砂防止林
 この林は日本海からの飛砂による線路の埋没を防ぐため大正10年10月黒松で植林されたわが国最古の飛砂防止林であります。
 開業当時飛砂防止施設として板べいを設置しましたが倒壊するものが多く、列車運転事故がしばしば起きるので、種々研究の結果飛砂防止林の造成が企画されました。  この先人の努力が実り今日よくその目的を果たしております。
 昭和38年10月建設          日本国有鉄道

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