超我の碑
   
碑の背景
コメント
宮古駅前に並ぶ3つの碑。 その左端にあるのがこの「超我の碑」である。 この碑は1944年3月12日雪崩に逢い脱線した列車の機関士と機関助士を讃えたものである。 事故の内容は碑文の通りであるが、この物語は1960年に東映により「大いなる旅路」という題で映画化された。 この映画は蒸気機関車が脱線するシーンは山田線の浅岸駅で18633を脱線させて撮影した。
写  真
基本情報


所 在 地 : 宮古市栄町   宮古駅前
MapCode : 286203479*74
建 立 日 : 1972年11月
建 立 者 : 宮古ロータリークラブ
種   別  : 顕彰碑
撮 影 日 : 2008年10月19日

碑  文  昭和19年3月12日、この地方には珍しい豪雪のさなか、山田線を宮古に向かっていた機関車C58283は、平津戸、川内間で雪崩に逢い脱線転覆した。 この時、責任感の強い加藤岩蔵機関士は瀕死の重傷を負い乍ら自分に構わず、この事故を最寄りの駅に知らせるよう前田悌二機関助手に指示した。 前田機関助手は、その命令に従ったが、ことの外の積雪の為進路を失い且つ又、加藤機関士の身を案ずる余り再び現場に戻り、厳寒の中で自分の着衣を機関士に着せ必死の看護に当たった。 しかし、その甲斐もなく救援隊到着の時は已に尊い生命は奪われていたという。 正にこの行為は「超我と友愛の精神」によるものであり、我々の理想とする処でもある。 よつて、そのナンバープレートを刻み、2人の行為を永遠に伝えんとするものである。
            1972年11月
               宮古ロータリークラブ

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