火夫の像
碑の背景
コメント
新得駅を降りると駅の前にこの火夫の像がある。 この碑を見ると、狩勝峠を越えるために投炭する機関助手の様子が力強く感じる。 火夫の像は新得町の商工会が建立したものであるが、蒸気機関車が輸送の主体であった頃、道東への入口を黙々と支えてきた人達にスポットを浴びせて居り、機関助手という役割に対する顕彰碑である。

写  真
基本情報


 所 在 地 : 新得町北1丁目
            新得駅前
 MapCode : 608595523*81
 建 立 日 : 1981年7月
 建 立 者 : 新得町商工会
 種   別  : 顕彰碑
 撮 影 日 : 2007年 6月22日


碑  文  根室本線最大の難所狩勝峠は 明治三十五年に着工 同四十年に完成したが 以来六十有余年に亘り酷暑や風雪 厳寒と闘い 旅客貨物の輸送 線路の保守に当り道東の経済と文化の発展に貢献した これらかくれた人々の努力は今も忘れることはできない
 この狩勝峠は 千分のニ十五の急勾配で 頂点には九百五十四メートルの魔のトンネルがあり 補助機関車をつけた列車は 四十分で一トンの石炭を投炭しトンネルに入るや運転室の中は摂氏五十五度前後となり 逆まく煤煙と熱気に息をつまらせ 濡れ手拭いで顔を覆い通過したという
 この像は 当時の火夫(機関助手)の投炭の姿を再現したものであり 台座にはめ込んだ機関車の前の部分は 大正十年八月同線の輸送力増強のため配置された九六○○型機関車の一号機であるとともに 北海道行啓の摂政宮殿下(現在の天皇陛下)の御召列車を牽引した由緒ある機関車の煙室戸の複製である
 ここに新得町商工会はSLの廃止となった現在 当時の輸送の大任を果たした火夫の姿を 後世に伝えるため商工会創立二十周年記念事業として建立する
     昭和五十六年七月
                                    新得町商工会
  

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