函館馬車鉄道記念碑
碑の背景
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馬が軌道上の客車を牽引する鉄道馬車は1882年に東京において運行を開始し、全国に広がった。 1894年1月に設立された亀函馬車鉄道は1897年12月にに弁天町〜東川町で運行を開始した。 翌年1月には路線を東川町から函館駅前を経由し十字街まで延長している。 1898年の8月には函館鉄道と合併し函館馬車鉄道と改称した。 この年には函館駅前から亀田、東川町から湯川と路線の延長が図られた。 しかしながら1903年になると一部路線が廃止となり、1911年に函館水電に買収された。 1913年には東雲町〜湯川間が北海道初の路面電車として電化され、1914年には全線が電化され馬車鉄道は終焉を迎えた。
  
写  真
基本情報


 所 在 地 : 函館市駒場町15番1号
 MapCode : 86 108 599*05
 建 立 日 : −−−
 建 立 者 : −−−
 種   別  : 設置碑
 撮 影 日 : 2012年 9月 3日


碑  文     函館市民の心をとらえた馬車鉄道
「場鉄(ばてつ)」の名で親しまれた函館の馬車鉄道は、宮城県出身で、当時湯の川に住んでいた佐藤祐知氏らのご尽力により、湯の川温泉と函館の発展を願い、明治30年(1897年)の12月に北海道ではじめて開業されました。
 2頭の馬が客車を引いてレールの上を走る姿は、ハイカラ好きの市民の心をとらえ、それまで主流だった人力車より運賃も安く、乗り心地が良かったこともあり、たちまち市民の足として定着しました。
 初めて開通した路線は、当時最も人口の多かった東川町本社前と弁天間の3.27kmで、その後も路線網を拡大し、最盛期の明治39年(1906年)には1日の利用者数が11,000人にも達しました。
 函館水電に買収された馬車鉄道は、大正2年、電車に姿を変え、今も市民や観光客の足として活躍しています。


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